今回私は、昔の戦闘スタイルで挑みました。
控え室にいた人達は、さぞ私のことを奇妙に感じたでしょう。
自分の出番の一時間前までは自由時間。どこかで時間をつぶしたり、他の出演者を観たり、稽古したり、皆思い思いに過ごす。
しかし私は、ストレッチを始めた。筋トレを始めた。
そう、私の昔の戦闘スタイルとは、「本番直前まで自分を追い込み、疲れさせ、空腹にし、もうフラフラで倒れそうだけど、生きようとする力で立ち上がり、戦う」というものです。
今回、出番が最後の方で、待ち時間は実に4時間半。時間の使い方に困難を覚えました。そこでこういう戦い方を選んだのは、自分の順番の番号だ。24番。
6年前に、かつて所属していた声優事務所のオーディションの時、私はこの戦い方をした。その時、24番だった。そして私は、24歳だった。その時は受かった。
その半年後、ホチキスに初めて出演した。そう、第24回公演「いらない里」に。
24は、私にとって縁起の良い数字になった。
自分が24番と知って、かつての戦い方を思い出した。熱くなった。
しかし、このやり方は、短い時間に全てを注ぐので、疲労が尋常ではないのだ。高座から降りた時には、フラフラだった。何も残っていなかった。心臓がとてもいたくなった。この戦い方は、もうやめようと思った。